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ハンドメイドの値札とゴム印、サイズが合わない話。26mmの下げ札に28mmの印面は乗らない
イベントやマルシェの前日、深夜に値札を100枚手書きしている人向けの記事です。
100枚を手書きすると1時間以上かかって、字が揃わず、書き間違えます。 だから多くの人が回転ゴム印にたどり着くのですが、ここで「札にゴム印が乗らない」という事故が起きます。
具体的に書きます。よく売られている糸付き下げ札は横26mm。 一般的な回転ゴム印(3号・6連)の印面は28mm × 6mm。2mmはみ出して押せません。
商品ページには「値札100枚」「捺印サイズ約28×6ミリ」としか書いていないので、 両方のページを開いて数字を突き合わせない限り気づけません。
この記事では、実際に買った値札5点の実測サイズを全部並べて、 どれとどれが組み合わせられるかを先に確認できるようにします。
その前に、もうひとつ先に決まる分岐があります。タグを商品に「貼る」のか「吊るす」のか。
- リング・ピアスなど、紐を通す穴がない/通しにくいもの → 貼るタイプ(粘着つきの紙タグ)
- ネックレス・ブレスレット・チェーンがあるもの、布もの → 吊るすタイプ(糸付き下げ札)
- どっちも作っている → 先に吊るすタイプを買う。貼るタイプは代用が効くが、逆は効かない
以下、実際に買った現物で説明します。
1. 貼るタイプ:クラフト紙のプライスタグ
細長い短冊で、裏に粘着がついています。商品に巻き付けて端どうしを貼り合わせて使うタイプです。
| サイズ | 60mm × 12mm の長方形 |
|---|---|
| 材質 | 紙(クラフト紙、コーティングなし) |
| 入数 | 100枚 |
| 粘着 | あり。ただしタグ中央には糊がない |
中央に糊がないのがこのタイプの肝で、糊のない部分が商品に当たるので、リングやチェーンに直接ベタつきません。 巻き付けたあと端の粘着どうしを合わせる構造です。
向いているもの:リング、ピアス、細いバングル、ケーブル類(値札以外の用途でも使われています)
向いていないもの:巻き付ける先が太いもの。60mmしかないので、巻いて貼り合わせる余裕が消えます
紙なので、繰り返し付け外しする在庫管理には向きません。破れます。 逆に、イベントごとに付け替える運用なら消耗品として割り切れます。
2. 吊るすタイプ:糸付き下げ札
最初から糸が通っている札です。結ぶだけで付きます。
| サイズ | 26mm × 14mm |
|---|---|
| 材質 | カード(厚紙) |
| 入数 | 100枚 |
| 糸 | 付属(通し済み) |
| 印刷 | やや上寄りに点線あり。上段に型番、下段に価格を書く想定 |
点線が入っているのが地味に効きます。何も印刷されていない札だと、100枚書くうちに価格の位置がバラつく。 線が1本あるだけで揃います。
26mm × 14mmは小さいです。手書きで「¥3,800」と品番を両方入れるとかなり窮屈で、 ここが後述の「値段をどう書くか」に直結します。
3. 値段を「書く」問題 — 100枚を手書きしない方法
値札本体より、実はこっちが本題です。100枚を手書きすると1時間以上かかり、字が揃わず、書き間違えます。
解決策は回転ゴム印です。数字のベルトを回して押すタイプで、価格が変わっても同じ道具で対応できます。
| 印面 | 3号 / 捺印サイズ 約28mm × 6mm |
|---|---|
| 書体 | 明朝体 |
| 連数 | 6連(6桁ぶん回せる) |
| 本体寸法 | 38.3 × 28.5 × 97.6mm / 47g |
捺印サイズ28mm × 6mmという数字を、上の値札サイズと突き合わせてください。
- 糸付き下げ札(26mm × 14mm)→ 札の横幅26mmに対して印面28mm。はみ出します。 6連すべてを使うと入りません。桁数を減らして使うか、押す位置を工夫する必要があります
- クラフト紙タグ(60mm × 12mm)→ 横幅は余裕。高さ6mmも12mm幅に収まる
つまり「小さい下げ札 + 6連ゴム印」の組み合わせは相性が悪い、というのが両方の寸法を突き合わせた結論です。 ゴム印を使う前提なら、札は横幅40mm以上のものを選んだほうがいい。
なお、回転ゴム印にはスタンプ台が別途必要です(朱肉では紙に滲みます)。 中形の黒を1つ買えば足ります。こちらは定番文具なので、選択に迷う要素がありません。 詳しくは回転ゴム印とスタンプ台の記事にまとめました。
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4. 布もの・ブローチには安全ピン
紙タグを吊るせない布製品や、ブローチの台紙固定には安全ピンを使います。
| サイズ | 20mm |
|---|---|
| 入数 | 100本 |
| 素材 | 真鍮(ゴールド、キリンス仕上げ) |
真鍮なので、シルバーのアクセサリーと並べると色が浮きます。ゴールド系の作品か、 台紙の裏側など見えない位置で使うのが前提です。
5. 見せ方:リングスタンド
値札の話から少し外れますが、値札を付けたあとに置く場所の話です。
| サイズ | 200 × 255 × 100mm |
|---|---|
| 重量 | 約330g |
| 素材 | 木材 + フランネル(ベロア調) |
| 収納 | リング約50個 |
L型で、リングを溝に差して並べるタイプです。木材と布を使った製品なので、においの個体差だけ次章で確認します。
6. 買う前に気になる点を、実物と素材で確認する
スペック表に出てこないけれど買う前に気になるであろう点を、実物で確認した結果です。
リングスタンドのにおい
木材とフランネルを使った製品は、湿気由来のにおいに当たり外れが出がちです。
実際に買って確認しました。結論から言うと、においで困ることはありませんでした。
箱を開けた時点では、においに気づいていません。 後から意識して顔を近づけて、数センチまで寄って初めて分かる程度。しかも不快なにおいではありませんでした。 この種の製品は、においの強さに個体差(またはロット差)がある前提で扱うのが自然だと思います。
接客中にお客さんとスタンドの距離が数センチになることはまずないので、 対面販売で使うぶんには実用上の問題になりにくいはずです。 ただし強い個体を引く可能性は残るので、届いたらすぐ開けて確認し、だめなら返品期間内に判断するのが安全です。
下げ札のサイズ感
26mm × 14mmは、手に取ると数字の印象よりさらに小さく感じます。 「小さすぎた」も「大きすぎた」も、想定していた作品とのミスマッチで起きる失敗なので、 買う前に数字を自分の作品に当ててみてください。
安全ピンの錆び
真鍮は湿気に弱い素材です。まとめ買いした残りは密閉して保管するのが無難です。
7. 少しずつ買い足すより、まとめて買ったほうがいい
「まず値札だけ買って、必要になったら足そう」と考えがちですが、これはおすすめしません。
理由は単純で、この手の道具は単体では機能しないからです。
- 下げ札だけ買っても、値段を書く手段がなければ100枚の手書きに戻る
- 回転ゴム印だけ買っても、スタンプ台がなければ1枚も押せない
- ゴム印を買ってから札の横幅が足りないと分かっても、札はもう手元にある
段階的に買うと、そのたびに「あと1つ足りない」で止まり、届くまで待つことになります。 イベントの前日にそれをやると詰みます。
セットで揃えるべき最小構成はこれです。
| 用途 | 必要なもの |
|---|---|
| 値札を付ける | 糸付き下げ札(吊るす作品用)/クラフト紙タグ(リング・ピアス用) |
| 値段を書く | 回転ゴム印 + スタンプ台(この2つは必ずセット) |
| 布もの・ブローチ | 安全ピン |
| 対面販売で並べる | リングスタンド(通販だけなら不要) |
上2行はほぼ全員に必要です。下2行は作っているものと売り方で決めてください。
なお、値札もゴム印も消耗品として100枚・6桁ぶんの単位で売られているので、 少量ずつ買い足すという選択肢がそもそもありません。最初に必要なぶんを揃えるほうが結局早いです。
まとめ
- 値札は「貼る」か「吊るす」かを先に決める。作品に穴や紐があるかで決まる
- 札の横幅と、ゴム印の印面サイズを突き合わせてから買う。26mmの札に28mmの印面は乗らない
- 回転ゴム印とスタンプ台はセットで買う。片方だけでは1枚も押せない
- 少しずつ買い足さない。届くのを待つ時間のほうが高くつく