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値札の回転ゴム印、本体だけ買うと1枚も押せない話(スタンプ台の選び方と押すコツ)
値札を100枚手書きしたくなくて回転ゴム印を買った人が、 届いた日にまず突き当たるのがこれです。本体だけでは1枚も押せません。
回転ゴム印にはインクが入っていません。シャチハタのような浸透印ではないので、 スタンプ台が別売りです。商品ページの仕様欄にもセット内容にもスタンプ台は入っていないのですが、 「ゴム印を買えば押せる」と思い込んでいると、届いてから気づきます。
この記事では、実際に値札用に回転ゴム印を買って使うまでに確認したことを、買う前に分かる順で並べます。
- スタンプ台はどれを選ぶか(朱肉ではだめな理由)
- 手持ちの札に押せるかを数字で確かめる方法
- 押すときの定石
1. 買った回転ゴム印の仕様
まず前提として、この記事で使っている道具はこれです。
| 印面 | 3号 / 捺印サイズ 約28mm × 6mm |
|---|---|
| 書体 | 明朝体 |
| 連数 | 6連(6桁ぶん回せる) |
| 本体寸法 | 38.3 × 28.5 × 97.6mm / 47g |
数字のベルトが6本並んでいて、側面のホイールを回して1桁ずつ数字を選びます。 価格が変わっても同じ道具で対応できるのが、既製の価格スタンプに対する利点です。
ひとつ、買う前に確認しておきたいのがベルトの構成です。 0〜9の数字のほかに何が入っているか(空白・「¥」・「,」など)は製品によって違います。 「¥」がベルトに無ければ円マークは手書きで足すことになるので、 商品ページの印面写真を拡大して、先に見ておいてください。
2. スタンプ台は「朱肉ではなく」「印面より大きい盤面」
回転ゴム印と一緒に買うスタンプ台の条件は2つだけです。
1つ目、朱肉は使わない。 朱肉は印鑑用の練り物で、油分がゴム印のゴムを傷めるとされています。 それ以前に、盛りが厚いので細かい数字の隙間が埋まり、紙の値札では滲みます。 ゴム印にはゴム印用のスタンプ台を使います。
2つ目、盤面が印面より大きいこと。 印面は28mm × 6mmなので、小形のスタンプ台でも数字上は足りますが、 端までインクを均等に付けようとすると盤面に余裕があるほうが失敗しません。 中形を1つ買えば足ります。
実際に買ったのは中形の黒です。スタンプ台は定番文具なので、ここは選択に迷う要素がありません。
色は黒にしています。値札は「読めること」が仕事なので、 クラフト紙にも白いカード紙にも黒が一番コントラストが出ます。
3. 手持ちの札に押せるか、先に数字で確かめる
ここは前の記事(値札とゴム印のサイズの話)の結論の再掲ですが、 ゴム印側から見たときの運用に落とします。
印面28mmは6桁ぶんの幅なので、1桁あたり約4.7mmです。 つまり使う桁数を減らせば、押せる幅は狭くなります。
| 押す内容 | 必要な幅(計算値) | 横26mmの下げ札に |
|---|---|---|
| 6桁全部 | 約28mm | 入らない |
| 4桁(例: 3800) | 約19mm | 入る計算 |
| 3桁(例: 800) | 約14mm | 余裕 |
ただしこれは計算値で、実際には札の端ギリギリには押せません(位置がずれた瞬間に欠けます)。 左右に2mmずつ逃げを取ると、26mm札で現実的に使えるのは4桁までと見ておくのが安全です。
使わない桁をどう処理するかも、1章のベルト構成で決まります。 ベルトに空白があれば空白に合わせるだけ、無ければ端の桁を札の外に逃がす押し方になります。
4. 押すときの定石
ゴム印の押し方そのものは値札に限らず共通で、定石は4つです。
- 最初の1枚は捨て押しにする。スタンプ台から上げた直後はインクが乗りすぎていて滲みやすい
- インクは印面を軽く数回当てて付ける。強く押し込むと数字の隙間にインクが入って潰れる
- 押すときは垂直に置いて均等に力をかける。押しながら動かすと二重になる
- 押した札はひと呼吸置いてから重ねる。乾く前に重ねると裏移りする
小さい札ほど1つ目と3つ目がシビアになります。26mm札に4桁を狙うなら、 本番の札で始める前に、いらない紙で位置の感覚をつかんでからにしてください。
5. まとめ:最小セットは2点、札は桁数から逆算
- 回転ゴム印は本体だけでは押せない。スタンプ台が別売りで、この2点が最小セット
- スタンプ台は朱肉ではなくゴム印用。中形の黒を1つ
- 押せる幅は「1桁 約4.7mm × 使う桁数」で先に計算する。横26mmの小さい下げ札なら実用は4桁まで
- 「¥」を押せるかはベルトの構成次第。無ければ手書きで足すか、円マーク無しで運用する
- 札を大きくできるなら横40mm以上を選ぶと、この章の工夫が全部不要になる(前の記事参照)